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ノッチーズ

あぁ、ライブが決まったというのにキーボードが出られなくなったなんて…。早く家へ帰って対策を考えよう。

あれ、こんなところにスナックなんてあったかな?「スナックまなみ」… なんか賑やかな音が聞こえるな、よし入ってみよ。

カランコロン
「いらっしゃ〜い。あら、お客さん初めて見る顔ね。歓迎するわよ」
「あ、ども…ここ、最近できたばっかりなんですか?」
「ここはね、月に1回だけ開店するスナックなのよ。あたしはママのまなみ。よろしくね」
「みんな楽しそうですね」
「そうなの、楽しいわよ。お飲み物は何にします?あ、1969年以降のお酒は無いけどね」
「ママ、それホテルカリフォルニアだよ」「あらわかっちゃった?このスナック、いつでも帰っていいんだけど二度と外に出ることはできないけどね」
そう言ったママの眼が一瞬真っ黒になったのは気のせいだろうか。

「なんか浮かない顔してるけど、なんかあったの?」
「実はなんやかんやあってキーボードを探しているんです」
「それならあたしがキーボード弾こうか?こう見えて結構弾けるのよ」
「ほんとですか!是非お願いします!」
「まかしといて!」
「ママありがとう!」

こうしてライブ当日を迎えることになったのだっ!